ドイツの格言・ことわざ
ドイツに伝わる格言やことわざのうち、気に入ったものを集めています(現在16個)。
著名人の言葉(名言)が一般化されて格言やことわざに転化したような場合については、可能な限り原典を付記するようにしています。
若い時は多くのまがい物を信じ込み、年をとると多くの真実に疑念をはさむ。
時はすべてを隠し、また暴く。
恋する者にはバラの花も刺(とげ)なしに見える。
ユダヤ人をだませるのはユダヤ人だけである。
三つのものが、取り次ぎもなく家に上がり込む。借金、老い、そして死である。
与えようとする物を言わずに与えよ。
【出典】 ゲーテ「散文の箴言」
心が燃えていると、頭の働きが煙で鈍る。
愛と憎しみは同じ父の血をひく親戚である。
哲学者の哲学は、難解な言葉で表した常識にすぎない。
【出典】 ゲーテ「箴言と省察」
真実を耳にすることは、煙が目にしみ、酢が歯にしみるようなものだ。
どんな喜びも、その背に苦しみを背負っている。
判断を下すには、左右同じような耳を持つ必要がある。
神は、固いパンを与える時は、丈夫な歯を与える。
人間は誰でも身体の中に野獣をかくまっている。
時には譲歩して、カブを梨(ナシ)だと言わねばならぬ。
埃(ほこり)に慣れた眼は、まもなく砂にも耐えられる。
以上