シモーヌ・ヴェイユ 名言集
Simone Weil (1909年-1943年) フランスの哲学者である。父はユダヤ系の医師で、数学者のアンドレ・ヴェイユは兄。リセ時代、哲学者アランの教えを受け、若くしてパリの女子高等師範学校に入学、哲学のアグレガシオン(1級教員資格)を優秀な成績で取得する。卒業後、1931年にはリセの教員となるが、その間、労働階級の境遇を分かち合おうと工場や農場で働き、まもなく政治活動に身を投じた。1936年、スペイン内戦に際して、人民戦線派義勇兵に志願。1942年にはアメリカに移住し、その後、ロンドンに移り、ド・ゴールの自由フランス軍にレジスタンスとして参加した。戦争の悲惨さ、残酷さに抗議してハンストを行い、1943年、34歳でその生涯を閉じる。主著は『重力と恩寵』などで、著書はすべて死後出版されたものである。 (「Wikipedia」より引用)
みずから思うところを述べる勇気をもたねばならない。
天才とは暗い闇夜を乗り越えていく力の異名である。
純粋さとは、汚れをじっと見つめ得る力である。
憐れみと感謝がまなざしを交わしあうとき、
そのまなざしが出逢う一点にのみ神が現存する。
美しいものには、相反するものの様々な一致が含まれているのだが、とくに瞬間的なものと永遠なものとの一致が秘められている。
私たちが認識できる限り、人間存在の唯一の目的は、
単に生きることの暗闇に火をつけることである。
宗教ではない、革命こそが民衆の阿片ではないか。
欲望は悪いもので、偽るものである。
だが、しかし、欲望がなければ、
人は絶対の真理も、真に限りないものをも、求めることはしないだろう。
一度は欲望を通ってこなければならないのだ。
未来は現在と同じ材料でできている。
The future is made of the same stuff as the present.
権力者は命令以外に行為の方法を知らない。
憐正義は、無限に大きな権力よりも無限にすぐれている。
すべての人間には聖なるものがある。
それは人格ではない。
その人の固有の人格でもない。
聖なるものとは、端的にその人、その人間である
以上