吉田松陰 名言集
吉田松陰 〔よしだ しょういん〕 (1830 - 1859) 日本の江戸時代後期、幕末期の思想家、教育者、兵学者である。私塾松下村塾を引き受けて主宰者となり、木戸孝允、高杉晋作を初め久坂玄瑞、伊藤博文、山県有朋、吉田稔麿、前原一誠など、明治維新の指導者となる人材を輩出したことで知られている。
かくすれば かくなるものと 知りながら
やむにやまれぬ 大和魂
悔いるよりも、今日直ちに決意して、仕事を始め、技術をためすべきである。
何も着手に年齢の早い晩い(おそい)は問題にならない。
利をうとんずるといふ事は、必ずしも富を厭ひ貧を欲するといふ事ではない。
貧富によりて少しも心をみださないといふことである。
「国家とともに」という志がないならば、人ではないのである。
至誠にして動かざるものは、未だこれ有らざるなり。
☆ 吉田松陰が松下村塾の塾生に宛てた手紙に書かれた有名な言葉で、「この上なく純粋な誠の心で動かぬものはこの世にない」といった意味です。元々は孟子の言葉です。
学問の上で大いに忌むべきことは、したり止めたりである。
したり止めたりであっては、ついに成就することはない。
それ学は、人の人たる所以(ゆえん)を学ぶ。
君子は、何事に臨んでも、それが道理に合っているか否かと考えて、その上で行動する。
小人は、何事に臨んでも、それが利益になるか否かと考えて、その上で行動する。
人間というのは、生死にこだわらず、
為すべきことを為すという心構えが大切なのです。
人は人の心あり、己れは己れの心あり、
各々其の心を心として相交わる、之を心交という。
( 松陰が処刑寸前に詠んだ辞世の句 )
親思ふ こころにまさる 親ごころ
けふ(今日)の音づれ 何ときくらん
☆ 「けふの音づれ 何ときくらん」は、
「今日のこの死の知らせを聞いて、親はなんと思うだろう」といった意味です。なお、処刑直前に獄中で書かれた「留魂録」には、
「 身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留置まし 大和魂 」
という句が収められており、こちらも辞世の句ということで知られています。
人を信ずることは、
もちろん、はるかに人を疑うことに勝っている。
以上