松下幸之助 名言集
松下 幸之助 (1894 - 1989) 9歳から丁稚奉公に出され、松下電器産業を一代で築き上げた経営者。松下政経塾を創設者でもある。関西商工学校(現・関西大倉高等学校)電気科中退。経営の神様と呼ばれ多くの経営者に今なお影響を与え続けている。随想集「道をひらく」(PHP研究所)は450万部を超える大ベストセラーとなった。
かつてない困難からは、かつてない革新が生まれ、
かつてない革新からは、かつてない飛躍が生まれるのです。
感謝の心が高まれば高まるほど、それに正比例して幸福感が高まっていく。
事を遂げる者は愚直でなければならぬ。才走ってはうまくいかない。
( 完成直後の新商品を見て、製造担当者に対し、)
ご苦労さん。 ええもんができたな。
さあ、今日からこの商品が売れなくなるような新商品をすぐに作ってや。
行き詰るのは行き詰るようなものの見方をしているからだ。
行き詰らないような見方をすれば行き詰らないのだ。
「道」
自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。
どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない。
自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道。
広い時もある。せまい時もある。のぼりもあればくだりもある。
坦々とした時もあれば、かきわけかきわけ汗する時もある。
この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまる時もあろう。
なぐさめを求めたくなる時もあろう。
しかし、所詮はこの道しかないのではないか。
あきらめろと言うのではない。
いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、
ともかくもこの道を休まず歩むことである。
自分だけしか歩めない大事な道ではないか。
自分だけに与えられているかけがえのないこの道ではないか。
他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道はすこしもひらけない。
道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
それがたとえ遠い道のように思えても、
休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。
深い喜びも生まれてくる。
「どこかまだ足りないところがある」、「まだまだ道がある筈だ」と考え続ける人の日々は輝いている。
( 「 松下はどのような会社ですか? 」という問いに対して、)
松下電器は人を作る会社です。
あわせて家電を作っています。
出る杭は打たれるが、出すぎた杭は打たれない。
100%を伝えるためには、100%の思いを込めて話をする。
しかし、実際にはその程度の思いでもあかんのやな。思いがまだ足りんわけや。
部下に伝わっていくうちに、しまいには10%ほどになってしまうよ。
100%を部下の人たちに伝えようとするならば、責任者は1000%の思いを込めないといかん。
なまじ知識があると、しゃにむに突進する気迫が、のうなります。
しかし、断じてやると決めてやってみれば、案外できるものです。
鉄をも溶かす熱意があれば、何とか知恵がわくもんです。
志を立て決意することは大事、だが、
それ以上に大事なのは、その初心を持ち続けることである。
以上