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牛(うし)のことわざ

牛を含むことわざや格言です。


商いは牛のよだれ

・ 牛のよだれが少しずつ地に落ちて絶えることがないのと同様、商売も気長に構えてじっくり行え、ということ。


牛に対して琴を弾ず〔だんず〕

・ 愚かな者に道理を説いても無駄だ、ということ。


牛を馬に乗り換える

・ 劣ったものから優れたものに替えること。


牛を売って馬を買う

・ 「牛を馬に乗り換える」と同じ。


牛の一散〔いっさん〕


蚊虻〔ぶんぼう〕は牛羊〔ぎゅうよう〕を走らす

・ 虻はあぶのこと。小さな者が大きな者を動かすことをいう。


九牛の一毛

・ 膨大な数ある中のほんのごく一部をさす言葉。


飽く迄〔あくまで〕食べて寝れば牛になる


くらやみから牛を引き出す

・ 物事の進み具合が極めて遅いこと

・ 「くらがりから牛をひきだす」と同じ。


学は牛毛〔ぎゅうもう〕のごとく成るは麟角〔りんかく〕の如し

・ 学問をなすものは牛の毛のように多いものの、その学問が大成する者は麒麟〔きりん〕の角のように少ない、という意味。


牛にひかれて善光寺まいり

・ 不信心な者がふとしたことで信仰を持つようになること。


角を矯めて〔ためて〕牛を殺す

・ 些細なことを直そうとして、かえって肝心なものを台無しにしてしまうこと。


女さかしゅうして牛売りそこなう

・ 賢いとされた女が出すぎて、かえって失敗することをいう。


牛は牛づれ馬は馬づれ

・ 気持ちや種類が似通ってるもの同士は仲が良くて一緒にいる、ということ。


風する馬牛も及ばず
〔ふうするばぎゅうもおよばず〕

・ 「風する」は「さかりのついた」という意味。牛や馬の雌雄が互いに呼び合っても遠く離れていては相手に及ばないという意味。転じて、全く無関係であること指す。


牛に麝香〔じゃこう〕、猫に小判


二十坊主に牛のふぐり、五十坊主に鹿の角

・ 牛の金玉は落ちそうで落ちず、鹿の角は落ちなさそうで落ちることから、若い僧は堕落しそうで堕落せず、高年齢の僧は堕落しないように見えて堕落するということをたとえた言葉


牝牛〔めうし〕に腹突かれる

・ 牝牛は大人しく人を突くことが滅多にない。その牝牛に腹を突かれるということで、思いもしなかった出来事に不意をつかれて物事を誤ることをいう。また、弱いと思って油断していた相手に遣り込められてしまうことをいう。

・ 「黄牛〔あめうし〕に腹突かれる(突かる)」と同じ。


汗牛充棟〔かんぎゅうじゅうとう〕

・ 書物の多いさまをたとえた言葉。牛に引かせれば牛が汗をかき、家で積み上げれば棟(むね)まで一杯になるほど多いということ。


奉公人と牡牛は使いようで動く

・ 「奉公人と鋏〔はさみ〕は使いようで働く」と同じ。


以上