犬(いぬ)のことわざ
犬を含むことわざや格言です。
犬も歩けば棒にあたる
・ 背の低い女性が尻を振りながら急ぎ歩く不恰好な様をたとえた言葉。
飼い犬に手をかまれる
一犬〔いっけん〕影に吠ゆれば万犬〔ばんけん〕声に吠ゆ
・ 嘘が世間に出回ってしまう様をたとえた言葉。
< 似た意味の言葉 >
・ 一犬誤って百犬吠ゆる
・ 一犬形に吠えて千犬声に吠ゆ
・ 一犬虚を吠ゆれば十犬実を伝う
夏の餅と夫婦喧嘩は犬も食わぬ
能なし犬の高吠え〔たかぼえ〕
・ 能力がない者に限って口数が多い、ということ。
犬の尾をくうて回るが如し
・ いくら努力してもどうにも成し難い、ということ。
犬犬三年人一代、人人三年犬一代〔いぬいぬさんねんひといちだい、ひとひとさんねんいぬいちだい〕
赤犬が狐を追う
・ 追うものと追われるものとで優劣がない、ということ。
犬の遠吠え
犬骨折って鷹にとらる
犬の川端歩き
・ 駄な骨折りのこと。又は、特に目的もなくぶらぶら歩くこと。
犬が西向きゃ尾は東
・ 当たり前のことをたとえた言葉。
眠っている犬は寝かせておけ
・ 「さわらぬ神にたたりなし」と同じ。
・ 英語のことわざ「Let sleeping dogs lie.」の和訳です。
犬の子の徒(ただ)あるき
・ あちこち動き回るだけで何の働きもしないこと。
弱い犬ほどよく吠える
虎を画きて狗に類す〔とらをえがきて いぬにるいす〕
・ 「虎を画きて猫に類す」と同じ。
食うだけなら犬でも食う
犬に論語〔ろんご〕
影もないのに犬は吠えぬ
・ 事実がないのであれば噂が立つこともない、という意味。
尾を振る犬は打たれぬ
杖の下に回る犬は打たれぬ
・ 「杖の下にも回る子は可愛い」と同じ。
棒の下に回る犬は打てぬ
杖を挙げて犬を呼ぶ
星守る犬〔ほしまもるいぬ〕
・ 「守る」は見つめるという意味。星を取ろうとじっと見つめる犬のように、卑小な者が及ばぬ望みをかけることをいう。すなわち、分不相応な高望みをするということ。
煩悩の犬は追えども去らず
・ 煩悩は取り去ることは容易ではないということ。
・ 「煩悩の家の犬打てども去らず」と同じ。
孫飼わんより犬の子飼え
彭蠡の浜には魚を以て犬に食わしむ〔ほうれいのほとりにはうおをもっていぬにくわしむ〕
・ 彭蠡の浜では魚が非常に沢山捕れるので犬にも食べさせる、ということから、物が有り余ってる時は軽んじられるということを意味する。
二階へ上りて〔あがりて〕犬に吠えらるるよう
・ 非常に安全な状況をたとえた言葉。
・ 「親船に乗って子犬に吠えらるるよう」と同じ。
蜀犬日に吠ゆ〔しょくけんひにほゆ〕
以上